EspritdeKzhrot’s diary

Pick up the interesting topics of naval security from the U.S. Department of Defense and U.S. Navy trend reports and so on. Also, I will make a note and follow on my ideas.

海軍建造計画の議会分析

news.usni.org

2021年4月22日の議会報告書において、2020年12月の海軍の建造計画を分析しています。

 

記事では、
毎年、議会の指示に従い、海軍は今後30年間の艦隊計画の報告を提出します。
海軍は2021会計年度では30年間の造船計画を提出しなかったが、国防総省は2020年12月9日に、2022年から2051年までの期間の計画を議会に提出、
その造船計画を分析と実施のためのコストを見積。

 

費用:
2020年12月の計画では、過去5年間の平均よりもほぼ50%多い年間予算が必要に。
造船の総費用は、年間平均約340億ドルになると見積。
艦隊の運用およびサポートコストは、今日の740億ドルから2051年までに1,130億ドルに増加。
海軍の総予算は、今日の約2,000億ドルから2051年までに2,790億ドルに増加。

 

調達計画
海軍は、2022年から2051年の間に404隻の新造船、300隻の戦闘艦、104隻の兵站および支援船を購入する計画。
また、艦隊を補うために223台UUV、USVを購入する予定。
有人船は現在の約300隻から2038年までに約400隻に増加。
海軍の年間造船計画は、過去30年間に割り当てられたものの2倍以上の費用がかかり、冷戦中の年間予算よりも24パーセント多くなります。

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さて、
海軍艦船の開発と建造計画は、巨額になり時期も遅れ失敗したと反省する話が取り上げられており、
最近ではLCSの運用維持に予想を大きく終える予算が必要ともいわれています。
これは新兵器満載の夢を追い続けたためといった論調も多くみられますが、背景にはアレーバーク級プログラムの成功により、より古くはCGの置き換えに、実績のある枯れたシステム運用コストの、結果的には最小化された経費ベースに慣れ、新しく導入するシステムには何かとお金がかかることを思い出させるものです。

 

海上自衛隊のDDG,DDもずいぶんと実績を積んでおり、コスト削減を進めたまま、新型への置き換えが遅れているので、新しいシステムへの更新には予想以上のコストを負担する覚悟がいることを示唆していると思われます。