EspritdeKzhrot’s diary

Pick up the interesting topics of naval security from the U.S. Department of Defense and U.S. Navy trend reports and so on. Also, I will make a note and follow on my ideas.

パレスチナとイスラエル

 犠牲者が一万人にも及ぶも好転の兆しはなく、誰も歓迎しない第5次中東戦争勃発の虞すら取りざたされる今、パレスチナに関することなどの頭の整理をしておきます。

 世界の宗教人口は、どのように調べたかわからないものの、大まかにキリスト教25億、イスラム教15億、無宗教?10億、ヒンズー教10億、仏教5億人くらいなのだとか。キリスト教にも(おそらく他の宗教でも同様に)いろいろあると思いますが、世界を席巻しているイメージよりも少ない感じがします。 

 また、ここでの無宗教者はその実態というより日本的な信仰感の表現であり、全く宗教の概念がないという人は上記の残り約10億人のほうに含まれているのではないかと思われます。

 日本で信仰を持つとする人の割合は約1/4で、特定の宗教を信仰しない無宗教者の割合が多いですが(そもそも無宗教を宗教に分類するのは違和感があります。)日本人にとってお正月は神社に初詣、お盆やお彼岸にお寺に墓参りをして、年末にはクリスマスと律儀に祭祀する感覚は神仏混淆的に違和感のないもので無宗教ではないと思われるものの、一神教の宗教観による統計に表すことは難しいと思われ、ここではスルー。

 統計上、ユダヤ教キリスト教に数えられているかも不明ですが、キリスト教ユダヤ教宗教改革と捉えるとキリスト教イスラム教もユダヤ教の内数になのでここでは別と思われます。

 ユダヤ教聖典旧約聖書は同じものの、日々の一挙手一投足に戒律のあるユダヤ教イスラム教と、日常の起居には緩いキリスト教は、当時のローマ帝国法が事細かに規制していたからであるなど、時代ごとの社会情勢や支配関係が色濃く残っているとのことですが、長い歴史を考える際には頭の隅に置いておく必要がありそうです。

 ヒンズー教はインドの多神教のいろいろな宗教の総称なのだそうですが、カーストの考え方や身分制度は現代自由民主主義的には歓迎されないものの、現実の社会では身分ごとに職が充てられ、その社会基盤を維持していた部分もあるなど、一概には断じられないのはアラブの宗教問題とも似ています。

 仏教は、仏陀から教えを受けたものは多くない?が、以後の宗派によりそれぞれの方法による苦行や努力により悟りに至るのを目指すもので、神との契約とか日常生活の戒律とかの概念とは異なります。大乗の概念も加わればそれこそいつでもだれでも。

 創世記の人々には届かないものの長寿となった現代日本と、早く死んでいった昔の貧しい時代とでは、人の死そのものと死後の世界、輪廻の先天国地獄に対する考えも変化して当然ですが、また、世界の人それぞれの地域、環境、宗教ごとに異なるのは当然とは思いますが、意外に似たようなものに収束している気もします。

 

 さて、イスラエルの人口は、約1,000万人弱で、東京23区くらい。パレスチナの人口は、約500万人、うちガザ地区に220万人。(PCBS:パレスチナ中央統計局 このような組織があるのですね。)

 パレスチナ人は、欧米からのユダヤ人の入植が本格化する前からこの地域に居住していたアラブ人であり、東ローマ帝国ヘブライ人やサマリア人などの子孫が、アラブ人の征服によりイスラムに改宗しアラブ化したのが起源とのこと。(てことはユダヤ人と同根?)

 旧約聖書創世記5章にはアダムから始まるノアの大洪水以前の最初の人間たちの10世代にわたる系図が、マタイ福音書1章とルカ福音書3章には主イエスに至るまでの系図があるそうです。

 近年のGDP(2023)は、イスラエルは29位で$539,223M
ちなみに、世界順では1位アメリカ合衆国、2位中国、3位日本と続きます。
ロシア連邦は11位で韓国と同じくらいです。

 かつてパレスチナを支配していたのは、エジプト、ローマ帝国オスマン帝国
第一次大戦後、イギリスは国際連盟から委任される形でパレスチナを支配、石油利権を獲得。現在に至る紛争の直接の原因は、「アラビアのロレンス」などにも描かれたイギリスの中東政策。イギリスは、アラブ人にアラブ独立国家建設の約束し、イギリス、フランスなど連合国と戦うオスマン帝国に、アラブ人を扇動し反乱を起こさせ、一方で、フランスとアラブ地域を分割支配する秘密条約を協定、さらに、パレスチナユダヤ人の民族郷土建設の約束。

 国連は、パレスチナユダヤ人国家、アラブ人国家に分離して独立することを決め、国を追われ迫害されてきた長い歴史を持つユダヤ人が1948にイスラエル建国に至る。

 一方、イスラエル建国により追われたのがパレスチナ人で、イスラエルが建国を宣言をすると、シリア、レバノン、ヨルダン、イラク、エジプトなどが反発、第一次中東戦争(1948~1949年)勃発。以後第四次中東戦争(1973)に分類される紛争が続く。

 1967年の第三次中東戦争により、イスラエルは、東エルサレムヨルダン川西岸、シリアのゴラン高原の大半とガザ地区、そしてエジプトのシナイ半島を占領。

シナイ半島南西のシナイ山はモーゼが十戒を受けた場所。)

 シナイ半島は、1973年10月の第4次中東戦争の後、1978年のキャンプ・デイヴィッド合意でイスラエルが返還に合意、エジプトに返還された。

シナイ半島北のガザ地区イスラエル統治下の自治区へ。)

 ハマスイスラエルとの戦いを繰り返している。
 アメリカ、西側諸国はいずれもハマスの攻撃を非難している。アメリカは、計2600億ドル以上に相当する軍事・経済援助をイスラエルに提供、さらに空母打撃群を地中海東部に派遣。これに対しロシアと中国は、ハマスを非難せず、プーチン大統領は、中東に平和が実現していないのはアメリカのせいと非難。イランは、ハマスの重要な後ろ盾で、同時にレバノン武装勢力ヒズボラも支援している。

 

イスラエル年表

https://embassies.gov.il/tokyo/AboutIsrael/history/Pages/%E5%B9%B4%E8%A1%A8.aspx

 

2023/11/1 一部修文