戦略的忍耐
Strategic patience
ホワイトハウスのサキ報道官が、会見で、with PATIENCE という言葉を用いたことに世界が驚きをもって反応。
リンクはどちらも元ネタはロイターで、NWも似たような扱いですが、日本語の記事では「対中関係に忍耐を持って取り組む意向」とだけで PATIENCE のインパクトが伝わらないのでメモしておくことにしました。
なぜなら、北朝鮮のミサイル開発に対してオバマ政権が用いた「戦略的忍耐」という言葉(及びその施策)は、結局、北朝鮮のミサイル開発を止めるどころか放置し容認した「不作為」とか「不関与」を象徴する言葉と世界的に捉えられているから。
そして、今後の中国に対する米新政権の姿勢として、同じような黙認や不作為の表明を意味するのかという驚きが広がったからです。
今回の PATIENCE にどれほどの意味が込められているのか本意は不明ですが、世界的な受け止めが正しいとすれば、日本への影響は「尖閣の5条確認」にとどまらない、まさに東アジアでの中国問題に「米国の不関与や黙認」の表明を意味し、まさかの影響をもたらすものと思われます。
米政権の交代により、いろいろな波紋が広がっています。
日本語記事も単なる機械翻訳ではなく、ひとつひとつの言葉の意味がとれるようにしていただけると、より事実に近づきやすくなると期待します。
日米安保第5条適用の件については、別に整理します。