トロリー問題など
#冷たい方程式
などの倫理、あるいは緊急避難と正当防衛の正解の無い問題があります。
それらの問題はその多くの派生を含め、不正対正或いは正対正における正当性を問うもので、人が作る法により裁かれる結果はあるとしても、絶対的な正解は無いと思われ、それぞれが結論に至るまでの前提から、その結論に至る思考過程を矛盾無く説明できるかの問題。
でも思えばこれらに限らず、世の中の事のほとんどは実は正解がないものなはず。
それでもある事を絶対にこれが正しいと主張しただ人を批判して憚らない人はその時点でおそらく間違っているのだが、先ずはそこに提起される問題に対する倫理、道徳的なスタンスを併せて説明していただけると、どのような考えに基づく意見なのかわかりやすいのでは、と新聞社説を読みながら、或いは、野党議員の発言など聞きながら思う。
でも、ほとんどは問題の本質を理解していないか、恣意的に無視しているのではと思わないこともないですが。
ところで、「絶対とは絶対零度しかなく、それ以外に絶対ということはないので、科学者として使うことはない言葉だ。」と昔、初めての講義で聴いたことが頭から離れず、どうしても絶対だめです!などと未だに用法できないことを思いだします。