日本海波高し
ピョートル大帝湾での出来事
ソ連邦は、1980年代に歴史的湾との解釈で同湾を「内水」と主張。この海域に関するロシア領海の主張もそれを引き継いでいるが、米国はロシアの主張を認めず、それに反発する形で「航行の自由作戦:FON」を実施。前回はロシアになって初の2018年に行われたそうです。
あらためて地図を見ると、ピョートル大帝湾てこんなに近くか、ウラジオストックも。
このところは、南シナ海、東シナ海でのFONの話題が、あまり取り上げられない感じでしたが、中国のウラジオストック付近を念頭にした「不当に盗られた領土」発言など、日本海も騒がしくなってきており、日本海のわずかな距離を挟んでロシア、中国、朝鮮半島と接し、シーレーン沿いにはインド洋から中東続く太平洋の西端に位置する、日本の地理的環境をあらためて認識させられます。
米ソ冷戦の時代とは異なり、中国との関係や、グローバル経済による結びつきなど複雑さが増す中で軍事を取り巻く環境も大きく変化してきており、CNNによるとプーチン大統領はまだバイデン氏に祝意を伝えていないそうで、政権交代時期の米露の探り合いもしばらく続きそうな様子です。